このページに書かれていることは、現役のダイビングインストラクターや、元インストラクターなどの意見を集約したものです。
ダイビングショップにはそれぞれの特徴が有り、全てがあてはまる訳ではありませんのでご注意ください。

ファミリーレストランの食事と、一流シェフのいる高級レストランの食事。
値段が同じなら、あなたはどちらを選びますか?

個人や小規模でやっているダイビングショップ。
そこには、優秀だからこそ独立できたダイビングショップのオーナーがいます。
経歴は様々ですが、ショップを開いて長年経営を続けているお店は、やはり優秀なオーナーや優秀なスタッフがいるからこそ成り立っています。

大手のダイビングショップはどうでしょうか?
こちらも経歴は様々ですが、バブル以前からショップを経営して拡大していったお店もあれば、ダイビングとは別の会社が資本を投じて経営しているケースなどがあります。いずれにしても資本力があるので、莫大な広告費を投じて集客できるという強みがあります。

ただ、ダイビングと言うのは他の業界には無い、とても特殊な業界のようです。
ダイビングインストラクターに憧れる若い人も決して多く無い昨今、優秀なインストラクターを確保するのは容易ではありません。

そして、優秀なインストラクターは独立しています。

ダイビングは命のかかったスポーツですし、一人前に講習などをこなせるようになるには時間がかかります。
お店が多ければ多いほど、優秀なスタッフの確保は難しくなります。

小規模のお店はどうでしょうか。
ほとんどのお店が、オーナー自らがインストラクターとして現役で現場に出ています。
また、スタッフもオーナー自らが指導して育てたスタッフであることが多いようです。

つまり、小規模のお店と言うのは、一流シェフや、そのシェフから直接指導されたスタッフのいる店と言うことが言えるでしょう。

しかも、その小規模のお店はサービスも充実していて、さらに値段は大手のダイビングショップより安いことが多いです。

詳しく比べてみるとよくわかります。

スタッフ力は?

大手のダイビングショップのホームページを見ると、若いスタッフが多いのがわかります。
彼らの多くは、ダイビングの専門学校を卒業して就職している方たちのようです。
たくさんいるようでも、結局ダイビングの現場と言う現実を目にして辞めてしまったり、優秀な人は何年かして独立するなど、入れ替わりの激しいのが難点です。
しかも、初心者のダイビング講習を担当するのは、大抵彼ら若いスタッフ。
ある意味、若い人の修行の場でもあります。
もちろん、大手のダイビングショップにも経験豊富で優秀なインストラクターはいますが、そう言う人たちが現場に出ることは少なく、特に初心者の講習を実施することはほとんど無いようです。

それに対し、個人のダイビングショップの場合は、「元お客」と言うパターンが多いようです。
そのため、個人のダイビングショップのスタッフは余り入れ替わりがありません。スタッフとして働く方も、雇う方も、お互いを良く知っている上で働き始めているからです。
そして、オーナー自ら指導にあたっていますし、オーナーも現役でインストラクターとして働いている場合が多いので、指導力なども信頼できます。

カード発行枚数やライセンス取得者の人数は?

ライセンス取得者の人数などは大手のダイビングショップの方が圧倒的に多いです。
個人のダイビングショップでも、優良なお店は1店舗当たりの人数で考えるとひけを取らないようなお店も有りますが、複数の店舗を持っている大手の方が総数は多くなります。
大手のダイビングショップは広告に莫大な費用をかけています。その分人が集まるのは当然です。
それに対し、個人のお店はそこまで広告費をかけていません。それでも長くやっているお店は、やはり優秀なお店かもしれません。

また、ライセンスをたくさん発行しているということが、お客にとって本当に良い事かどうかはわかりません。
ダイビングは、しっかり丁寧に教えてもらうべきものです。
人数をたくさん捌いているということは、その部分が犠牲になっている可能性もあるわけですから。

大手のダイビングショップと一般的な個人のダイビングショップ価格は?

大手のダイビングショップは小規模のダイビングショップに比べて高いです。

講習の費用はもちろんですが、ツアーの代金も高いうえに、器材も高額で割引も無いのが普通です。

結論

大手のダイビングショップは、「人数」とか「カード発行枚数」など規模を売りにしていたり、お店のランクはインストラクターのランクなどの肩書を売りにしている部分が大きいようです。
それに対し、個人のダイビングショップは、お店独自のサービスや講習の質など、ダイビングを安全に楽しむための本質的なものを売りにしているように感じます。