レスキューダイビング講習の内容を羅列していきましたが、この中で一番大切なものは何かと言いますと、シナリオチャート練習でしょう。学んだ基本知識をどう組み立て、判断して人の為に使うことができるのかが鍵になってくるのです。

 

例えば自分が浜辺にいる状態で水面で溺れている人を発見したとして、そこが遠めの場所だったらどう助けに行くのか。

これは自分と周りの状態によって変わってきます。すぐにスキューバダイビングできる者が自分しかいなかったら自分はタンクを背負って、もし周りにスノーケリングセットを持っている人がいたら先行してもらう。逆の立場で自分はタンクがない状態でスノーケリングセットがあるのなら自分が先に救出に向かった方が良いでしょう

 

要救助者がパニックになっていた時の対処法も救助者との体格差によってどう掴まえるか変わってきますし状態によっては岸への運び方、エキジットのさせ方も違います。

 

その沢山ある分岐点の中で常にベストな行動を起こすということが、自分の命を危険にさらすことなく目的を遂げるのに重要なことなのです。

 

少し固い話になってしまいましたが、あとは何よりも冷静に行動することのできる気持ちが大事といえます。

 

その気持ちを養うためにもこのシナリオチャート練習は講習の中に組み込まれているのです。