スキューバダイビングは時に恐ろしい事故を招きます。
それは所持しているライセンスに関係なく、個人のちょっとしたミスであったり、楽観視した結果であったり、海自体が突如牙を剥いたというケースも稀に聞きます。
一般的に知られるスポーツ、例えばサッカーや野球などよりも命に関わる事故が起きる可能性が圧倒的に高いことはダイバーでなくともご周知のことと思いますが、それではその可能性が考えられる状況が一体どんな時なのかを知っているダイバーはどれだけいるのでしょうか。その状況に陥ってしまった時自分が出来ること、するべきでないことの判断が付いているダイバーはどのくらい?それを学ぶのがレスキューコースです。
少し怖い内容ですが、これを知っておかないと救助を要しているダイバーを助けるどころか、自分の命さえも危うくさせてしまうことになりかねません。つまりレスキュー講習とは、相手はもちろんのこと、自分の命を守る為に必要な方法を学ぶということになるのです。トラブルにあった時でもするべきことが分かっていたら、レスキューコースで学ぶ1番の強敵である「パニック」にも襲われにくくなります。また、パニック=事故といっても過言ではないくらいに恐ろしいこの事態を食い止める為の予測を立てる方法も、講習テーマの一部に組み込まれています。