ダイビングで使うウェイト、自分は何キロ必要か把握できてますか?
これはとても難しいことなのですが、安全管理上も大切なスキルの一つです。
最初はインストラクターに「〇〇さんはウェイト〇キロで良いですよ」と言われて、そのままそれを付けるという方も多いと思います。でも、これでは一人前のダイバーとは言えません。
一人前のダイバーになるためには、自分で必要なウェイト量は自分で把握することが大事です。自分に合った適切なウェイト量の決め方はこちらに記載しています。まずはこちらで確認しておきましょう。
適切なウェイト量を決めるのが何故難しいかというと、それは「いつも一緒ではない」からです。主に自分がどのような装備をしているかによってウェイト量は変わってきます。さらには、環境によっても変わってきます。
ウェイト量を決めるときに考慮すべき装備の項目
- フードを付けているか付けていないか
- スーツの厚さやタイプ、スーツが新しいかどうかなど
- ドライスーツで使用するインナーのタイプや量
- シリンダーの素材がアルミかスチールか
- BCDのタイプ
- フィンの重さ
上記の中でも、スーツのタイプやシリンダー(タンク、ボンベ)の種類はウェイト量にかなり影響が出てきます。スーツはドライスーツかウェットスーツかで大きく変わってきます。
同じウェットスーツでも、厚さが3ミリと5ミリでも変わりますし、使用するスーツが新しいものか古いものかでも違ってきます。通常目にするウェットスーツは足首、手首までスーツで覆われているタイプですが、膝上までのものや半袖のものもあります。
ドライスーツも素材のタイプや厚さが違いますので、それによってウェイト量は変わります。
主に装備面では上記の項目を考慮して、その時の装備に応じたウェイト量を把握しないといけません。
ただし、自分に合った適切なウェイト量を決めるため(今日ダイビングする際に自分は何キロのウェイトが必要か決める)には、そもそも自分のウェイト量が適切かどうかの判断(装備してるウェイトが重いのか軽いのかの判断)が出来ないといけないのですが、これがまた初心者にはちょっと難しいことでもあります(ここに書いてる内容も意味が通じにくいと思います)。テキストに書いてあることですが、そこが本当に理解できていないケースも多々見られます。これは「浮力の変化」が理解できていないためです。テストの回答は正しく回答できているのに、実際の海の現場では間違ってしまうのがダイビングの難しいところでもあります。また、浮力や泳ぐための正しい技術が出来ていないとそもそも判断できません。
適切なウェイト量の判断については、また別の機会に書きますが、まずは装備によってウェイト量が変わるということをしっかり頭に入れておいて頂き、ログ付けの際にも装備について細かく記載しておくようにして下さい。
装備とウェイトの関係については以上ですが、さらに言うと潜っている場所によってもウェイトを変える必要が有る場合があります。それは海水か淡水か。さらには同じ海水でも、塩分濃度によっても微妙に違いが出てきます。これについては、利用するダイビングサービスでレクチャーされる事も多いです。
正しいウェイト量を把握していないと、なかなか潜降が出来なかったり、重すぎるウェイトは危険も伴います。特にウェイトを正しく把握できていなくて、いつもインストラクター任せにしている方は早くその状況を脱出しましょう。いろいろな場所でダイビングをするということは、そこのインストラクターもいろいろな方がいます。場合によっては間違ったウェイト量で潜ることになってしまい、危険な目にあうかも知れません。
できるだけ早く自分のウェイト量を把握して、ダイビングの際には「ウェイト〇キロお願いします」と自分から言えるようにしましょう!