ウエイト量はとても大切です。
過剰だといくら水中でBCDに空気を入れてもなかなか中性浮力がとれませんし(マイナス浮力)、少なすぎると今度は潜降ができません(プラス浮力)。
プラス浮力ならともかく、マイナス浮力が強すぎた場合は、潜降時の耳抜きが追い付かずに深刻なダメージを受けてしまうことがあるので、バディダイビングを予定している方は特にしっかりとやり方を覚えておくようにしてください。

1、レギュレーターをくわえます。
2、水面で体を立て、BCDから全ての空気を抜きます。
※この時点で大して抜かないうちから潜降してしまった場合、明らかな過剰ウエイトです。

【水面で排気】

3、通常通りに呼吸をして、息を止めた時に水面が目の高さくらいになるよう調節します。

【ウエイトチェック目の高さで浮く】

4、息を吐いた時にゆっくりと沈んで行けばウエイトチェックは完了です。

【ウエイトチェック息を吐きながら沈んでいく】

ただし、これはシリンダー内の空気が満タンになっている状態での適正ウエイトになるので、このままのウエイト量でダイビングをすると、空気が減ってきた時に浅場で浮いてしまう可能性があります。
そこでこのウエイト量にスチールタンクで1kg程度、アルミタンクで2kg程度を足した数字が適正ウエイトとなるのです。

【スチールタンク】
【アルミタンク】

なお、より正しいウエイト量を知るためには、ダイビング終了後(ある程度空気を消費した状態で)水面でもう一度同じ作業をする必要があります。

更にスキューバダイビングに慣れてリラックスして潜降が出来るようになってくると、もっとウエイトを減らせるようになるので、慣れてきた時にもう一度行うと良いかもしれません。