水中と陸上にいるのとでは熱を伝えるスピードが変わってきます。水中の方が約20倍早いのです。つまり、同じ温度の中にいた時、陸では20分で寒くなるのに対し水中ではたったの1分で体温が奪われてしまいます。
それを防ぐのがウエットスーツないしドライスーツです。防ぐというより、体温を奪われる時間を遅くするという訳です。
ただし、両スーツの保温の仕方は異なります。
ウエットスーツは肌とスーツの間に水が入り、その水が体温で温まって体が保温されます。いわば体温と同じくらいの温度の薄いお風呂に入っている状態です。
対し、ドライスーツはスーツ内に水ではなく空気が入ります。また、中に水着は着ずに服を着るので、陸上と同じように重ね着をして体が冷えるのを阻止するという構造になっています。
かといって、両方とも着て入るのは水の中なのでスーツの表面が冷える時間は同じ陸上の20倍です。あとはスーツが中の水、あるいは空気を冷やすまでの時間は生地や厚さによって変わってきます。
もちろん厚ければ厚いほど温かいですし、生地も色々なメーカーがそれぞれに研究して最新のものを出しているので、寒さに耐性のない方は料金を少なく見積もりすぎず慎重にスーツ選びをすることをお勧めします。